中国の政治 7
現代化を急ぐなかで、欧米からの武器の導入も一部進められています。
しかし、整備体制が追いつかないため、米軍情報によると、フランスから導入した「ドルフィン」やアメリカの「ブラックホーク」などのヘリコプターが相当数墜落しているといいます。
国家財政の赤字にかかわらず、天安門事件の後、国防予算だけは優遇され増額されていますが、軍現代化の優先順位は高いとはいえないのが実情です。
党の軍隊であると同時に、国家の軍隊でもある中国人民解放軍の位置づけを明確に納得させ、リーダーシップを発揮できるかどうかは、90年代の中国の安定を占うもうひとつの鍵になるでしょう。
中国共産党が1987年の第13回党大会で、方針として定めた党政分離や権限の下放、人事制度の改革など7項目の「政治改革」は、天安門事件もあって大幅な前進はありません。
しかし、国内情勢を見るかぎり一応の安定と団結を取り戻し、息をひそめていた改革派も郵小平氏の演出で再び蘇りつつあるように見えます。
中国は、天安門事件で失ったものをもう1度取り返せるのでしょうか。
江沢民総書記は、最近、
「経済がうまくいかないと、われわれは世界で発言力を持ちえないことになる。
中国では昔から『財大才能気粗』(カネがあってこそ気を吐ける)というではないか」
・・・という発言を繰り返しています。